おばあちゃんのおやつと病院のカルテ

歯科で受ける定期検診について、取り上げた、あるデータをみつけました。
歯科医院で定期検診を受けていた人と、そうでない人の10年後の歯を失う本数は、約3倍であるのだそうです。皆さんは、このデータをどう受け止めますか?
歯科の定期検診の為に、かかりつけの歯科医院に通っていると、毎回の診察記録が残されて、蓄積されていきますよね?この記録の蓄積は、皆さんの健康をキープする上で、大変有効であると言えるデータなのだそうです。歯科の定期検診で記録として残されたカルテの蓄積が、皆さんの10年後の歯の命を支えているということになるのでしょうか?

歯科の検診を定期的に受診していた患者さんに、こんな出来事があったそうです。小学一年生の息子の歯科定期検診に、お母さんが同行し診察室に入ると、ドクターから、こんな質問を受けたそうです。「最近、おやつを増やしましたか?」身に覚えのない、お母さんは、「そんなはずは、ありません!」と言い切りました。実は、同行した母親は、独身時代は歯科衛生士として、歯科医院に勤務していたのです。大事な子供の歯の衛生には、人一倍敏感でした。砂糖やお菓子類が、子供の歯の成長にどれほど悪さをするのかを熟知していたので、子供には可哀そうだと思いながらも甘いおやつは控え、何よりも歯を虫歯から予防するような生活習慣を心掛けてきたそうです。また、歯科衛生士の知識から、正しい歯のブラッシングも心得ているので、母親として子供のデンタルケアには、ゆるぎない自信をもっていたようです。「先生も、我が家では、虫歯予防のために、甘いお菓子をほとんど食べない習慣を心掛けていることはご存知ですよね?なぜ、そのような、ことを言うのですか?おやつが増えたとは、いったいどういうことなのでしょう?」母親は、ドクターに、食らいつくように質問しました。歯の大事さを知っているからこそ、真剣そのものでした。ドクターは、カルテの記録をみながら、こう言います。「前回の検診の頃から、以前の検診にはみられないような、口内の乱れがみられるのですよ。ちょうど、4月の後半に検診にいらっしゃった頃からだね」と、落ち着いた口調で母親に告げました。母親は、思い当たることが何一つみつからないので、首をかしげながら、「子供の歯に問題のあるような生活習慣は、我が家には取り入れていません!」と、再度言い切り、歯科医院を後にしました。子供と一緒に自宅への帰り道を歩いていると、子供が、「おばあちゃん家に寄って帰ろうよ」と、母親に提案しました。小学一年生になってから、学校の通学路途中にある、祖母の家に寄り道することが、息子の日課になっていたようです。ちょうど歯科医院からも立ち寄れる場所だったので、2人はそのまま祖母の家に立ち寄ってみることにしました。するとなんということでしょう、祖母の家の食卓には、孫のためのおやつが山のように積み上げられていました。驚いた母親は、祖母に事情を尋ねると、今年の4月から小学校に通学するようになった孫が、毎日、立ち寄ってくれるのが嬉しくて、毎日甘いお菓子を用意して、2人でおやつの時間を楽しんでいたようなのです。歯科医院のカルテ記録には、母親には見えていなかった、子供の行動が映し出されていたようですね。ドクターには、おばあちゃんの存在がお見通しだったのかもしれませんね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です